【熟年離婚の記録4】住み慣れた家を追われる

熟年離婚の記録4
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突然の退去通知

長女が生まれたタイミングでマンションを購入しました。
1995年のことです。

それから約20年そのマンションに住み続けました。
私は実家が遠方なので当時住んでいた土地以外は誰も知り合いもいません。
それからたいした収入もないので賃貸でどこかに家を借りて住むということは考えられません。

またその住んでいたマンションに強い思い入れもあって、この家だけは絶対に手放したくない!
という強い思いもありました。

夫に「出ていって欲しい」と伝えるのはとても勇気が要りましたが、思いの外あっけなく承諾してもらって私としてはこのままこの家に住み続ける予定でした。

ところが3年経ったある日、弁護士から突然1通の手紙が!
思いもよらない夫からの退去通知でした。

離婚から2年以上経ってしまうと

もうこの時はお先真っ暗になり、自分の甘さを呪いました。
私も弁護士さんに相談しましたが2年以上経つとまったくの他人になるため、やはり退去するほか手はないようでした。

まさかあの夫がそんな手を使うとは!
変にプライドが高いのととにかくめんどくさいことが嫌いなのでこんなことをするとは・・

やはり離婚をすると他人になる!
ということがヒシヒシと感じました。

夫からは子どもたちの学費は一切出してもらってないし、慰謝料はもちろん財産分与も年金分割もありません。
私は丸裸で追い出されてしまったのです。

ただ、この3年間は夫がローンを払っていたので私達3人は家賃が発生しない環境で暮らせたことだけが救いです。
金額にすると約300万。

これが財産分与でもらったお金・・・
として無理やり自分で納得させています。

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当時大学4年生だった息子が春から就職が決まっており、息子の名前で古い一軒家を借りました。
一軒家といっても隣とくっついているテラスハウスという住宅。
惨めな思いだけはしたくなかったので、駅からはバスという立地ながら自然がいっぱいの場所に移りました。

息子がいなかったら家を探すことも無理でした。
なんせその時(今も)フリーランスという形態で働いていたので、そんな不安定な人には家も貸してもらえません。

おまけにネコも1匹飼っていたので住宅探しには苦労しました。

なんだか淡々と書いていますが、
実のところ精神的にかなり不安定な状態にもなりました。

でも、これが私のいいところだと思うのですが、
家を探し出すとなんだかちょっと楽しくなって、知らない土地に行くことも少しずつ楽しみになっていたんです。

どうせ引っ越すのなら今まで住んだことのない場所、住んだことのない一軒家に住もう!って。

執着を手放すということ

私は異常なほどそのマンションに執着していたことに後になって気が付きました。
死んでも手放すか!

そのぐらい執着してたんです。

その理由として

  • マンション購入依頼ずっと節約生活をしながら繰り上げ返済をしてきた
  • 私の好みにリフォーム工事をしてきた(工事代の半額は私のポケットマネー)
  • 近所さんと仲良くしていた

なのでどうしても手放したくなかったのです。

でも、この執着心が結果的に自分を苦しめることになりました。

今は賃貸ですがとても良い環境で心穏やかに暮らしています。
こんな何も取り柄のない主婦ですが、パソコンひとつで生計を立てています。

捨ててしまえばどーってことない。
勉強代にしては高くつきましたがこのぐらいのことがなければ、私は未だにあのマンションにしがみついていたことでしょう。

そして嫌な夫も手放すこと

私がこのブログを書こう!
と思った理由のひとつとして・・

熟年離婚すると夫婦ともに「貧乏まっしぐら」の道に進むので、できれば「離婚」という選択ではなく、我慢してでも熟年離婚は避けるべき!
という内容の弁護士さんのブログの内容が多いことに疑問を持ったからです。

我慢できるのなら我慢しています。

もう限界だから「熟年離婚」という思い切った決断をしたんです。

お金がなくても粗末な家に住んでいても合わない人と一緒に暮らすよりは別れて一人になったほうが精神上ずっと楽です。

お金を稼ぐ方法はパートや正社員だけではないんです。
今は誰でも発信できる時代です。

最初から無理・・・
って諦めるのではなくなにか稼ぐ方法はないか?

って考えてみると意外と見つかったりするものです。
私はブログで自分の経験を書きつつ、これから熟年離婚を考えている人に「女ひとりでも生きていける」ということを自分を実験台にして伝えていきたいと考えています。

次ページ →「【熟年離婚の記録5】新しい生活」

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